夫婦や家族 2

戦前の貧しかった大家族の時代は家長が財布の紐を握っていました。


これは経済的なやりくりもさることながら、ただでさえ嫁姑の主導権争いが熾烈なところへ、財布まで渡したら一家内が爆発してしまう恐れさえあったからです。


これは家計切り盛りの能力の問題ではなく、バランス・オブ・パワーからきた生活の知恵でもあったわけです。


それが戦後、財布が主婦の手に移ったのは核家族になったためです。


このように姑にとって、家長が夫から息子に移ることは、自分の分身が家長になることであり、大歓迎であったが、それと同時に配膳権までが嫁に移ることには抵抗があった。


この心配は嫁が嫁入りしてきたときから深く静かに潜行していたものです。


この恐れが嫁いびりになった面もあります。

夫婦や家族 1

アメリカをはじめ外国では、月々の生活費をきめて必要額を渡しているのはましなほうで、毎日毎日必要額を妻に与えている家庭がほとんどです。


だから主婦も自分の自由になる小遣い稼ぎを求めて、外へ働きにでたがるわけだが、たしかに外国の女性は金銭感覚、経済観念がお粗末で、一般に財布をまかせられる能力はない。


「世界で主婦が財布をまかされているのは、日本人とユダヤ人、それに華僑の一部でしょうね」ともいわれた。


日本でさえ、財布が主婦に渡されたのは戦後で、核家族化がすすんでからです。

人気のあった番組 4

「NHK特集」という番組


「外交」では「ニューヨークの国連本部に陣どって、史上空前の大会議-海洋法会議を始まりから終わりまで42日間という長期間、ひとときも議場から眼を離すことなく、刑事の眼で記録しつづけたのである」と相田氏が書いているように、徹底した調査・取材から独特の映像表現を生みだしています。


当時の尾西清重NHKスペシャル番組部長は「組織に毒されない、意欲的な企画を実現してもらい、創造的な仕事が十分にできたという満足感を味わってもらうようにしています。


それには、提案の段階でたたいて、たたき直してもらったうえで、企画の段階から内容を吟味していただきます」と、制作の裏側を語っていました。


59年4月から日曜夜に三枠目が新設され、NHKの代表番組となりました。

人気のあった番組 3

こんにちは、前回に引き続き「NHK特集」についてですが、ここではテーマのスケールの大きさ、取材期間の長さや取材のひろがりなどからみて、このシリーズの目玉となった「日本の条件」にしぼって、その特質を指摘してみたいと思います。


相田洋チーフディレクターは、「『日本の条件』を文字どおりまっとうに読めば、"日本の"とわざわざことわる以上、裏側に"国際社会の中で生きる"とか、"国際化の"といった思いが省略されているに違いない」と書き、番組の企画意図を次のように述べていました。


「日本は戦争をしないで国際社会のなかを泳いでいかねばならない。日本は外国から原料を買って、加工して、外国に売ることで生計を立てていかねばならない。なにしろ国内には、頼りになる資源といえば1億の体力と知力しかないのだから。この2点は日本の生存原理であり、いずれも相手あっての話です。だから私たちは、まずなによりも国際社会のほんとうの姿やからくりを知っておかねばならない」


こうした壮大なテーマと取り組んだのが、「日本の条件」というシリーズであり、「石油・知られざる技術帝国」をはじめ、「マネー・お金が地球を駆けめぐる」「外交・何が世界を動かすか」「食糧・地球は警告する」「貿易・何が日本を孤立させるか」「医療・あなたのあすを誰が看る」「教育・何が荒廃しているのか」などがすでに放送されています。


人気のあった番組 2

「NHK特集」について^^

生みの親ともいえる当時の放送総局長・堀四志男氏は「この番組は、技術陣も含めたNHKの総力を結集したもの」と語っており、直接の制作担当は現在のスペシャル番組部だが、報道、演芸、地方局などの各部門がプロジェクト・チームの形で、随時制作に参加、テーマを総力あげてとらえるようにしています。


昭和51年4月から週1回50分の放送時間枠でスタートしたドキュメンタリー番組だったが、53年4月から月曜と金曜の二枠に広げられ、スペシャル時代に対応した番組強化が図られた。


そのため、「NHK特集」で取り上げられる番組ジャンルは一層広がり、あらゆる番組を包含しました。

人気のあった番組 1

「NHK特集」


「テレビ番組は突っ込みが足りず、活字文化のあとを追いかけたものが多いと批判されてきた。


この批判にこたえ、特定の問題を深く掘り下げ、しかも最も早くタイムリーな話題を取り上げようとしているのが『NHK特集』の強みです。


『日本特別掃海隊』のような新しい視点からの戦争追究もの、『アマゾンの大逆流.ポロロッカ』のようなビデオによる映像と音声を生かした海外取材、『炎の海画家青木繁の愛と死』のような生々しいドキュメンタリー・ドラマ、『勝負・将棋名人戦より』のような迫力ある記録の再現、さらに生ワイドを含めての総討論と、間口は実に広い。


従来の番組枠を破り、対象に即して切り込み、新しいテレビ・ジャーナリズムの行方を示している」


この一文は、昭和54年1月毎日芸術賞に「NHK特集」が選ばれたときの受賞理由だそうです。

面白くなかったらごめんなさい 7

大きい鳥さん、モアの話。

モアの方は、もう少しはっきりしていて、ニュージーラソドからイギリスに脛の骨がもたらされたのが、1839年のこと、大英自然史博物館のオーウェンが研究して、この巨鳥のことを論文にしたのが同じこの年だったそうです。

以来、ニュージーランドの謎の巨鳥のことは、大評判となり、多くの研究家や収集家の手で、大量の骨格が発見されました。

その中には、羽や皮膚、筋肉のひからびたものが附着して発見されたのもあり、沼地が乾燥してつけられた足跡が保存されているのまで見つかっています。

してみると、モアはごく最近まで生きていた・・・いや、今でもニュージーランドの未開の地に生存しているのじゃなかろうかといった憶測まであらわれているほどです。

羊はただ単に右から出てきてぽんとひと跳びで柵を越え、そのままなんの挨拶もなく左へ去っていくのがいちばんよく、柵の上での前方宙返り二回転、後踏切宙返り二回ひねりなどの余計な演技を演じさせてはならない。


普通は次つぎと出てくるこれらの羊を五十匹、多くとも百匹を数えるまでに眠りに陥る筈とされていますが、眠れぬ時にはさらに数え続けても差支えはない。


ただ、多くの羊をかぞえたが為に半醒半睡の状態にまで達した時、時おりどう見ても羊とは思えぬものが出てきます。


それはたとえば首の曲がったキリン、鼻の落ちた象といったようなものですが、たとえこういう奇怪なものが出てきても、やはりそれは単なる羊の一匹と見なし、気にかけぬことが肝心です。


また時には、よたよたとよろめき出てきた崎型の象が、とびあがりはしたものの柵をとび越すことができず、足をひっかけてどた、と転倒したりするかもしれない。


こういう時もやはり、無事に柵をとび越えたものと見なし、ベッドでも布団でも心を乱さない方がよいでしょう。

面白くなかったらごめんなさい 6

どでかい鳥さん。

エピョルニスもモアも、ごく最近まで―といっても数百年前なのですが、人類が生きているのを目のあたり見ることができた生物で、多分滅ぼしたのは人間だというのです。

エピョルニスのことが文明世界に伝えられたのは、1661年、マダガスカル総督をつとめたフラクールが著書『マダガスカル島史』の中にくわしく紹介してからですが、もうすでにこの時代には生きているエピョルニスを見た人は居なかったようです。

19世紀に入って、フランスの地質学者グランディディエやイギリスのジョリスらが、エピョルニスの骨格や卵を手に入れて学界に報告しています。

卵などは原住民が水瓶にしてもっていたそうだから、そんな古いものではない筈です。

中には、卵の中に雛鳥がかえりかけたまま保存されているものもあって、だいたいのところ、1600年代に絶滅したと推定されています。

面白くなかったらごめんなさい 5

大きい鳥は他にもいます。

エピョルニスの方は、高さは3メートルでモアよりも低いが、体重は、400キロ余り、がっしりずんぐりと太い体と足で、巨大な卵を生む。

なにしろ殼の長さが60センチ余り、重さ9キログラムもあって、ふつうのダチョウの卵の8倍もあるという代物。

このエピョルニスが、アラビアンナイトで、船乗りシンドバッドが出会ったという象をつかまえて喰うというロック鳥のモデルになったのです。

で、これが伝わり伝わって、元の時代、フビライ汗の耳に入り、ぜひこの鳥の実物が見たいと13世紀の当時マダガスカルまでわざわざ調査隊を派遣したというから話が大きい。

調査隊は、その巨大な卵と、1.8メートルもある羽を持ち帰り、流石のフビライ汗もロック鳥の存在をなっとくしたということでした。

ただ、卵は本物だったかも知れないが、エピョルニスは羽ボ無いから、1.8メートルの羽というのはヤシの木の葉か何かではなかったのかとの解釈もあるそうです。

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