夫婦や家族 2
戦前の貧しかった大家族の時代は家長が財布の紐を握っていました。
これは経済的なやりくりもさることながら、ただでさえ嫁姑の主導権争いが熾烈なところへ、財布まで渡したら一家内が爆発してしまう恐れさえあったからです。
これは家計切り盛りの能力の問題ではなく、バランス・オブ・パワーからきた生活の知恵でもあったわけです。
それが戦後、財布が主婦の手に移ったのは核家族になったためです。
このように姑にとって、家長が夫から息子に移ることは、自分の分身が家長になることであり、大歓迎であったが、それと同時に配膳権までが嫁に移ることには抵抗があった。
この心配は嫁が嫁入りしてきたときから深く静かに潜行していたものです。
この恐れが嫁いびりになった面もあります。