血の気が引く その2

動脈に近い毛細血管では、血管内の血圧と、血管外の体液が持つ圧力の差によって、血漿に溶け込んだ栄養分がにじみ出て周りの細胞に吸収されます。


ところで、臓器によって必要とする栄養分は違いますが、それはどうするのでしょう。


心配は要りません。


毛細血管の内皮細胞の表面には、それに合わせられるように、特定の栄養分だけをより分けて通す道もあるのです。


毛細血管には、こうした物質交換機能以外に、重要な役目があります。


それは、体温調節。


暑いときに顔が火照るのはこのためで、毛細血管が拡張して血流量を増やして、血液中の余分な熱を皮膚から外へ追い出しているのです。


逆に寒いときは、血流量を減らしたり、まったく流さないで、細動脈から直接細静脈へ流す方法も取られたりしています。


「血の気が引く」のはこういうときです。


血の気か引く

「血の気か引く」とき毛細血管の中はどうなっているのか?。


血液に酸素や栄養分を体の隅々に送る働きがあるのはご存知の通り。


送られると一口に言っても、そのメカニズムは複雑。


血液は、大動脈から、動脈、細動脈、毛細血管へと流れていきます。


それぞれの血管の壁はしだいに薄くなり、毛細血管は内側の内皮細胞が直接外部に触れるまでに薄くなります。


気体には濃度の高い部分から低い部分へ移動していく性質がありますが、この薄い内皮細胞を通して酸素と二酸化炭素の交換が行なわれるのです。


つまり、血液中の酸素は内皮細胞を通して酸素の足りなくなった体内に取り込まれ、体内に溜まった二酸化炭素は血液の中に溶け込んでくるのです。

夫婦や家族 7

女は〈恋を恋する〉といわれています。


男を愛するのではなく〈恋をしている〉ということが楽しいのです。


逆にいえば、恋愛をしていないと淋しいので、誰とでもいいから恋愛をしていたい面もあります。


これとおなじことが結婚についてもいえる。


〈なり足らざる所をなり余れる所に合わせる〉ことにより、より高次元の生活を求めるというような積極的な意図でなく<ひともやる〉結婚というものを自分もしてみたいという花嫁姿願望が先です。

夫婦や家族 6

毎年夏になると、ホテルのプールや海浜で、ぜんぜん泳がずに甲羅干しや派手な水着を見せびらかして歩いているだけの女性を見かける。


男にも多少そういう面がないとはいえないが、スポーッの本質は、身体を動かすことの快感が第一です。


もちろんそれに付随して、スキーが上手くなりたい、女の子のまえで恰好良く泳ぎたいという邪道じみた見栄張りもないではないが、女性ほど〈ムード〉だけには徹しきれない。


酒でもそうです。


男はアルコール刺戟の快感や酔うことを求めるが、女性はく酒を飲んでいるという状態が楽しいのであり、したがって飲むアルコールの量ではない。


恋愛でもそうです。

ビデオカメラをレンタルしよう!


最近は、ビデオカメラ レンタルという便利なシステムがあります。


それにカメラが軽量になったぶんだけ、ふり回す率が増えたようです。


特に、人間の視覚の動きにないズーム・レンズは、珍しいにおもしろいが重なって、ビギナーは綿々と使いたがりますね。


しかし、あえていうのですが、うまい演出家、カメラマンはズームを使わないもの。


アマチュアほどズームを使いたがるのです。


本来ならば、ズームは作品のなかで、ここ一番というキメのところで1、2回使えば足りるのです。


もっとも、揺れに揺れた映画もなかにはあります。


『ベニスに死す』はマーラー作曲の悦惚としたアダージェットと共に、画面が常にたゆたうように揺れていますが、これは死の陶酔感を狙った巨匠ルキノ・ヴィスコンティ監督のテクニックに他なりません。


・・・やるならそれほどテーマに直結した主張があればおもしろいのですが、中途半端な使い方は、カメラマンの腕を楽にこそすれ、うまくはしないでしょう。


夫婦や家族 5

毎年4月には100名近い新人が入部して来て、1年間でまたそれくらいの旧人が辞めて行きます。


しかし部に在籍しているあいだはスキーに熱心です。


5年間の在社中、月給やボーナスのすべてをスキーに注ぎ込んでしまって、お嫁に行く時は振り袖一つなかったという女子選手もいた。


ところが問題は、これら一握りのスポーツウーマンではなく、その他大勢の一般女子部員です。


彼女らは〈スキーそのもの〉を楽しむのではなく、〈スキー行き〉を楽しんでいるのではないか。


スポーツとして身体を動かす楽しみではなく、〈スキーに行っているという雰囲気〉を楽しんでいるようです。


これとおなじような光景がプールサイドや酒場でも見受けられます。

辛抱つよい観察と明敏な思索


英仏の地質学者の火成論が勝を占めるためには、辛抱つよい観察と明敏な思索が必要でした。


21歳の若きソルビーはこの問題に深くひきつけられ、地質の観察と実験をはじめた。


そうした彼が、知り合いのマンチェスターの外科医ウィリアムソンから植物の薄片を顕微鏡で観察する技法を学んだとき、彼は新しいロートアイアン研究法に着想した。


岩石を薄片にして透過光顕微鏡で観察できないかと考えたのです。


こうしてソルビーは岩看の生因、ひいては地球の生因にアプローチするまったく新しい道を発見した。


粘板岩の壁開、火成岩の組成、ソルビーの研究は着実に進み、1850年ついで1858年に地質学会で発表した。


しかし、マクロの談義になれていた当時の専門家には、ミクロの世界は理解困難で、その効用について否定的でした。


ある高名な地質学者は「顕微鏡で山を調べる!」と皮肉ったという。


しかし「徳は孤ならず」です。


イギリスでは地質学者デービド・フォーブス(1828~1876)がこれに興味をもち、岩石の顕微鏡的研究を開始した。


そしてドイツでも。


1861年、母とつれだってラインに遊んだソルビーは、そこで岩石学を志すまだ二十三歳のフェルジナンド・ツィルケル(一八三八~1912)に会った。


ツィルケルは顕微鏡による岩石の観察の話を聞いてすっかり魅了され、やがて大陸の顕微鏡岩石学の創始者となるのです。

夫婦や家族 4

最近初老に入った夫婦に離婚が多いといいます。


それも女のほうからの離別が増えてきているそうな。


もともとはアカの他人の2人がくっついているということは、それなりの必要性と必然性があってのことだから、逆に別れるということは、2人がくっついている必要性と必然性がなくなったからだと解釈できないことはない。


では、初老になると、どうしてとくに妻のほうで、夫とくっついている必要性と必然性がなくなるのでしょうか。


知人はサラリーマン時代、30年近く会社のスキー部に籍を置いていました。


三菱商事のスキー部はトレーニングが厳しいので有名な同好会であるが、それでも部員数は300名、そしてその8割が女性です。

夫婦や家族 3

ヨメとシュウトメの問題は女の本性的なところに端を発しているので、いくら教育が普及し、文明がすすんでも、メスの本質が変わらないかぎり解決しないテーマだとおもわれる。


唯一の解決策、というより緩和策は、財布の紐とおなじように核家族化か、別居しかないとおもうが、そのへんでだいじなのは、息子の積極的な母親孝行であり、嫁も陰惨な姑問題と交換に、夫が離れて住む母親に孝行するのをガマンして見過ごすべきです。


そのほうがましであり、それは教養の範囲で対処できることだからです。

怨霊に汚された平城京

七八四年、桓武天皇は平安京遷都に先だって京都の長岡京に都を移した。


怨霊に汚された平城京から逃れるためであったが、遷都主唱者の藤原種継が暗殺されるなどの事件が多発し、長岡京も怨霊に崇られた地になってしまったのです。


そのため桓武天皇は、わずか十年の間に再び遷都を強行したのです。


それはもちろん、こんどこそ悪霊に汚されない都を造るためでした。


このため、平安京には平城京・長岡京を汚した悪霊から都を護るためのさまざまな都市計画がなされたのでした。


この計画のもと、盤石な鎮護国家の中心都市が形成されることになります。


まず、第一に平安京を都に選んだ第一の理由は、この地が「四禽(神)相応の地」とされることにありました。


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