血の気が引く その2
動脈に近い毛細血管では、血管内の血圧と、血管外の体液が持つ圧力の差によって、血漿に溶け込んだ栄養分がにじみ出て周りの細胞に吸収されます。
ところで、臓器によって必要とする栄養分は違いますが、それはどうするのでしょう。
心配は要りません。
毛細血管の内皮細胞の表面には、それに合わせられるように、特定の栄養分だけをより分けて通す道もあるのです。
毛細血管には、こうした物質交換機能以外に、重要な役目があります。
それは、体温調節。
暑いときに顔が火照るのはこのためで、毛細血管が拡張して血流量を増やして、血液中の余分な熱を皮膚から外へ追い出しているのです。
逆に寒いときは、血流量を減らしたり、まったく流さないで、細動脈から直接細静脈へ流す方法も取られたりしています。
「血の気が引く」のはこういうときです。