人気のあった番組 3
こんにちは、前回に引き続き「NHK特集」についてですが、ここではテーマのスケールの大きさ、取材期間の長さや取材のひろがりなどからみて、このシリーズの目玉となった「日本の条件」にしぼって、その特質を指摘してみたいと思います。
相田洋チーフディレクターは、「『日本の条件』を文字どおりまっとうに読めば、"日本の"とわざわざことわる以上、裏側に"国際社会の中で生きる"とか、"国際化の"といった思いが省略されているに違いない」と書き、番組の企画意図を次のように述べていました。
「日本は戦争をしないで国際社会のなかを泳いでいかねばならない。日本は外国から原料を買って、加工して、外国に売ることで生計を立てていかねばならない。なにしろ国内には、頼りになる資源といえば1億の体力と知力しかないのだから。この2点は日本の生存原理であり、いずれも相手あっての話です。だから私たちは、まずなによりも国際社会のほんとうの姿やからくりを知っておかねばならない」
こうした壮大なテーマと取り組んだのが、「日本の条件」というシリーズであり、「石油・知られざる技術帝国」をはじめ、「マネー・お金が地球を駆けめぐる」「外交・何が世界を動かすか」「食糧・地球は警告する」「貿易・何が日本を孤立させるか」「医療・あなたのあすを誰が看る」「教育・何が荒廃しているのか」などがすでに放送されています。